ドライバーのスリーブ付きシャフトのリシャフト作業

ドライバースリーブリシャフト作業

リシャフト動画⇩

今回はテーラーメイドのスリーブを抜いてピンのスリーブへ交換するスリーブ付きシャフトのリシャフト作業になります。

テーラーメイドスリーブからピンスリーブへリシャフト

興味がある方も多いのではないでしょうか? 実際にご依頼も多くいただく作業になっております。

最近ではDIYでリシャフトする方も多いと思いますが

抜き方もスリーブの種類によって色々ありますので必ずプロに依頼することをおすすめいたします!!

特にスリーブの場合はヒートガンの熱がすぐにシャフトに伝わってしまうので熱のかけ方に細心の注意が必要で、短時間で抜いてしまわないといけません。

スリーブは熱の伝わりが早いので熱のかけすぎ注意

熱をかけすぎてしまうとカーボンシャフトの強度が極めて劣化してしまいとても危険な状態となりますので、そういった意味でもプロに依頼すことがいいかと思われます。

ガスバーナーでリシャフト?

時々見かけますが、カーボンシャフトのリシャフトバーナーの使用は厳禁です!!

シャフトに熱がかかりすぎますし、スリーブが付いていないシャフト部分にバーナーがあたりシャフトが激しく損傷するので、スリーブもシャフトも再利用不可になってしまいますので絶対にやめましょう!

そもそもリシャフトにあまり慣れていない方へは、バーナーの使用をあまりお勧めしませんが、もしバーナーを使用するのであれば、スチールシャフトが刺さっているアイアンのみが対象です。

ただ、ここでも注意が必要なのが、近年のアイアンヘッドは複雑で、ラバ―などが入っているものも多数ありますので、そういったヘッドにバーナーの火があたると溶けて本来の性能を維持できない、まったく使い物にならないヘッドになってしますので注意が必要です。

シャフト抜き機を使用する意味

動画のリシャフトでもシャフト抜き機を使用していると思いますが、特にカーボンシャフトのリシャフトをするのであれば必ず使用してください!

カーボンシャフトのリシャフトは繊細で、カーボンを温めた際に、ねじって抜いていくとカーボン繊維がバラバラになり強度も大幅に落ち、使い物にならなくなってしまいます

シャフト抜き機を使用する本来の意味は、ばねの力でテンションを掛け、最小限の熱で素早く。そしてカーボン繊維を壊さない様に、まっすぐ引き抜く為に重要な役割を担っているのです!

シャフト抜き機

スリーブ&シャフトの再利用するには、掃除が必須!

リシャフトする方は、必ずシャフトかスリーブの再利用は、ほぼ必ずすると思いますが、その際に必ずきれいに掃除をしてやらなければなりません!

抜いた際に付着している接着剤をきれいにドリルやリーマーなどでスリーブやシャフトを傷つけないように注意しながら除去していきます!

シャフトに付着した接着剤

特に難易度が高いのは、シャフト内部に残った接着剤の除去ではないでしょうか?

ドリル刃を使って接着剤の除去をしていくのですが、シャフトを傷つけず慎重に刃径の小さなものから少しずつ除去していくのが無難です、シャフトを傷つけてしまうと、やはり大幅に強度不足になる可能性も考えられますので注意しましょう!

ある程度除去が進むと、高い確率で接着剤の残りがシャフト内部に落ち、シャフト内でカチャカチャと接着剤の残りが動き、異音がすることとなると思いますがその際は、グリップを切って異音の原因を除去してしまいましょう!

プロの方は、ラムロッドなどを使いますが、事前に用意しないといけませんし、シャフト内部を傷つける可能際も高いと思いますので、慣れていない方はあっさりグリップを切って除去してしまいましょう。

正しい接着を

接着工程は、プロの腕の見せ所と言ったところでしょうか?

適切な接着剤や分量を使用し、ホーゼル径(スリーブ内径)とシャフト径を見極め、最適な部材を使用し接着を行っていきます。 

各径によって、接着剤のみの直着けなのか、わずかな隙間を埋めるガラス粉を使用するのか、または自作のスペーサを入れるのかを見極め接着を行っていきます。

接着次第で、ロフトやライ角やフェースアングルなど全て変わってくるのでとても重要な作業となるのです!

以上が簡単なリシャフトの内容です、DIYでリシャフトするには事前にそれなりに準備(費用)が掛かりますので、やはり確実でコスパが最高なのが、その道のプロに任せる方が、安全で費用面も最高にパフォーマンスがいいんです!

中古ショップに売っている中古シャフトについて

最後に最近の中古ショップには数多くの中古シャフトがあふれていますが、それらもとても注意が必要です!

そもそも誰がどのように使用したかなどは全く分からないため、上で説明したような適切なリシャフトがなされずに、熱をかなりかけ続けてリシャフトを繰り返した、シャフトにかなりダメージ受けているものや、接着が不十分なものもあったりと、とても危険なのです!

練習場やコースで使用していたらヘッドが飛んで行ってしまったなどはよく聞く話で、かなり危険です。

見た目だけではシャフト強度や接着が十分なのかなど、ほとんどわからない為、注意が必要です。

中古シャフトを使用することを否定はしませんが、危険性があることを十分に理解し、こまめにチェックし使用することとしてください。

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